吉田研作先生の最終講義

母校である上智大学で長年教鞭を取っておられた吉田研作先生(愛称:ヨシケン)の最終講義、引き込まれました。懐かしくて、思わずSTP(吉田先生が立ち上げたサークル)のパンフレットとか、本棚から引っ張り出して読みふけりました(こういうのは捨てられない性分でして…)今は絶版であろう学内の丸善で販売されていた『ことばと地域』(96年)『言語研究のすすめ』(99年)の中にも貴重な文献が。
楽しむこと。やってみながら考える。それを貫いてこられた研究者であり実践者。だから、輪が広がった。あ、そういうことだよなって、もう一度、振り出しに戻していただいたような気持ちになった時間でした。

 

言語は、単なる「静止」した体系ではありません。それどころか、我々の日常生活を考えた時、言語は「動的」で「生きた」ものなのです。
                                               『言語研究のすすめ』1999、より

2021年03月13日